エンパワーメント情報学
研究群紹介
Messages from PhD and PhD candidates 2022 Vol.6 上田 樹 氏(エンパワーメント情報学プログラム)
システム情報工学研究群(通称:シス情)では、在学生や社会で活躍するOB・OGの皆さんへのインタビューを行っています。
今回は、「Messages from PhD and PhD candidates 2022」と題し、博士後期課程の現役学生・修了生に進学の経緯やご自身の研究、今後の展望などについてお話を伺います。
シリーズ6回目は、エンパワーメント情報学プログラム 画像情報研究室で、北原格教授ご指導のもと、NeRF (Neural Radiance Fields) の使用場面を広げるような研究に取り組む、上田 樹(うえだ いつき)さんにご登場いただきました。
今回は、「Messages from PhD and PhD candidates 2022」と題し、博士後期課程の現役学生・修了生に進学の経緯やご自身の研究、今後の展望などについてお話を伺います。
シリーズ6回目は、エンパワーメント情報学プログラム 画像情報研究室で、北原格教授ご指導のもと、NeRF (Neural Radiance Fields) の使用場面を広げるような研究に取り組む、上田 樹(うえだ いつき)さんにご登場いただきました。
まずは、博士後期課程への進学を決めた理由を教えてください。
元々研究職を目標にしていたのですが、M1の夏から秋にかけてPFNの研究インターンに参加した際に、関わった人達と比べて研究の能力・実績が足りないと感じて、就職する前に集中的に補う期間が必要だと感じたためです。
博士後期課程への進学を視野に入れた時期はいつでしたか?また、進学に向けてどのような準備をされたか、教えてください。
上述の通りM1の秋です。
現在の研究テーマの概要を教えていただけますか?
NeRFの使用場面を広げるような研究を行っています。NeRFとは、3次元形状の表現に、点群やメッシュのような座標列ではなく、単純なニューラルネットワークでの関数回帰を利用するというもので、鏡面反射のような複雑なモデルや詳細な形状を小さい容量で保持し、実写と区別のつかないような映像を生成できるのが魅力です。しかしながら計算時間や対象シーンの制約が多いため、そこの解決を狙っています。
このテーマに関心を持つきっかけとなった出来事や経験があれば、教えてください。
NeRFの論文を読んだ際に、個人的な研究思想に非常に合致していて、その発展に好奇心が湧いたのが始まりです。
次に筑波大での学生生活についてお伺いします。普段、一週間をどのように過ごされていますか?
週に1度ゼミと個別MTGがあり、講義はほとんど受講していません。その他の時間は基本的に研究を進めています。
現在、奨学金など、何らかの経済的な支援を利用されていますか?
エンパワーメント情報学プログラムから、授業料免除、フェローシップの支援を受けています。
学位取得後について、現時点で目標としていることがあればお聞かせください。
企業の研究職へ就くことを目標にしています。
最後に、博士後期課程への進学を考えている、もしくは今迷っている方々にメッセージをお願いします。
研究が好きな人は進んで後悔しないと思います。