研究群
研究群紹介
2020年度学長表彰受賞者からのメッセージ
筑波大学では、在学中、研究や課外活動で特に優れた成果を修めた学生に、学長表彰を行っています。このたび、2020年度学長表彰を受賞した学生のうち、以下の3名の方々に、システム情報工学研究群の受験・入学をお考えの皆様に向けて、メッセージを寄せていただきました。
・鮎貝 崇広さん(構造エネルギー工学専攻 博士前期課程修了)
・矢倉 大夢さん(知能機能システム専攻 博士前期課程修了)
・李 莉さん(コンピュータサイエンス専攻 博士後期課程修了)
鮎貝 崇広さん(構造エネルギー工学専攻 博士前期課程修了)
私の学部時代の専攻は理学(地球科学)であったため、構造エネルギー工学(構エネ)に入学して初めて工学分野の勉強と研究(流体工学)に触れました。はじめは戸惑いもありましたが、授業が非常に充実していたため、すぐに工学の考え方に慣れることができました。構エネは機械工学以外にも環境・電気・土木・宇宙工学など非常に幅広い分野にわたって多くの研究室があるので、自分の興味・適正に合った研究室を選ぶことができると思います。
また、JAXA・産総研・NIMSなどのつくばにある国立研究機関と共同研究を行うことができるのも筑波大学の大きな魅力です。システム情報工学研究群や構エネはとても広く門戸を開いていますので、これまでの専攻が工学以外であったとしても、ぜひ入学を検討してみてください。
指導教員:金川 哲也 助教
所属研究室:金川研究室
矢倉 大夢さん(知能機能システム専攻 博士前期課程修了)
機械学習、そしてHuman-Computer Interactionの分野に興味を持っていた私にとって、IntelligentとInteractionという単語を英名に冠するこの修士課程は非常にマッチしたものでした。特に、連携大学院制度を用いて、興味分野に合った研究指導をいただくことができたのはとても大きく、トップカンファレンスでの研究発表や競争的研究資金の獲得に繋げることができました。また教育課程として、そうした研究活動を支える仕組みがあったというのも特筆に値すべき点で、国際学会での発表や論文誌での採択に関連して単位認定をいただけるというのはありがたかったです。メインで取り組んでいる分野ではないですが、機械系についても「機能システムツール演習」といった講義を通じて触れることができたのはよい経験となりました。
指導教員:後藤 真孝 教授(連携大学院)
所属研究室:後藤真孝研究室
李 莉さん(コンピュータサイエンス専攻 博士後期課程修了)
私は、音声強調や音源分離という音に関連する信号処理の研究を進めてきました。近年では、この分野でも他のIT分野と同様に人工知能が注目され、急速に発展しています。技術の進歩により夢が広がっている一方で、地に足をつけて最先端の研究を行いたいという願いを叶えるために必要なものは各自の努力であり、またそれを支える環境やリソースもより一層大切です。大学と研究室の支えがあり、私はこれらに関して在学中に不自由を感じることはありませんでした。また、国内の企業や他大学との共同研究、ドイツの大学との交換留学やアメリカの企業本社でのインターンシップなど、貴重な機会をたくさんいただけたことで視野が広がり、研究者になるという自分の夢に着実に近づくことができたと感じています。「何事も初めは難しい」という中国の熟語があります。私はつくばの地でたくさんの人の助けのおかげで研究者としての第一歩を踏み出すことができました。充実した大学院生活で得られた経験や磨いたスキルを糧に、研究者として前に進もうと考えています。