研究科の概要

以前はほんの一握りの学生しか進学しなかった大学院も,今では学部学生の70~80%が大学院の博士前期課程に進学するようになっています.従来は研究中心で徒弟修業的であった大学院教育も「実質化」が強く求められるようになっています.大学院重点化により,システム情報工学研究科の学生定員は学部定員を大きく上回り,多様なバックグラウンドを持つ学生を迎えています.

このような学生を指導するため,博士前期課程においては,講義や実習の強化が課題となります.学生に対し,最新の専門知識を教えると同時に基礎から体系立てて教えること,知識やスキルだけでなく設計(デザイン)や概念形成(コンセプト)についての教育が重要になります.また博士後期課程においては,学位を期間内で取得させるための達成度の評価システムが鍵となります.
こうした課題を実現し,実習や実践を重視して実際に力のつく教育を行うことを目指し,システム情報工学研究科では,文部科学省における 公募型教育支援プログラムに積極的に応募しています.現在,以下の取り組みを実施中で,これまでにも多数のプログラムが採択されています.

文部科学省 情報技術人材育成のための実践教育ネットワーク形成事業
「分野・地域を越えた実践的情報教育協働ネットワーク」(平成 24 年度~ 28 年度)
http://www.cs.tsukuba.ac.jp/enPiT/

文部科学省 博士課程教育リーディングプログラム事業
「エンパワーメント情報学プログラム」(平成 25 年度~ 31 年度)
http://www.emp.tsukuba.ac.jp/

 

システム情報工学研究科は,5専攻:

からなり,さらに,連携大学院方式により,筑波研究学園都市内の国立研究所等においても研究指導を受けることができます.

研究環境

システム情報工学研究科には,最新の実験装置や他大学には見られない特殊な装置が設置され,また,国立大学法人有数の規模を持つ図書館,各種センター等の研究設備が充実しています.研究環境充実のためのもう1つの重要な要素は,自然環境および生活環境です.筑波研究学園都市は,美しい自然環境と整備された都市機能が大変よく調和しています.平成17年に開業した“つくばエクスプレス:TX”は,秋葉原とつくばを最速45分で結びます.これにより,つくばから首都東京へのアクセスも格段に向上し,研究者間の交流が盛んになっています.

国立および民間研究機関との交流

本学は筑波研究学園都市の中心に位置しています.そのため,各種研究機関との交流が多く,共同研究,合同ゼミなどが盛んに行われています.交流の深い研究機関には,産業技術総合研究所,国立環境研究所,国土技術政策総合研究所,土木研究所,建築研究所,高エネルギー加速器研究機構,宇宙航空研究開発機構などがあります.また,研究学園都市に進出している民間研究機関との研究交流も活発に行われています.以上に加え,日本原子力研究開発機構,電力中央研究所などとの交流があります.

連携大学院方式

システム情報工学研究科には,上に示した研究機関との交流を深め,これらの研究機関の研究者を本学教員として招聘する連携大学院のシステムがあります.この制度により,学外の研究所で研究を行いながら学位を取得することが可能です.

海外との交流

筑波研究学園都市には,多くの外国人研究者が滞在し,活発な交流を行いながら研究活動を進めています.また,国際会議の開催も多く,最先端の研究動向を把握するための環境が大変良く整っています.

留学生の受け入れ

本学では,多くの国から留学生(国費,私費)を受け入れています.学位を取得する留学生の数も増加してきています.なお,留学生のための語学研修や,個人チューターの制度も充実しています.